「ファッションなんて所詮は趣味」

LightBulb Producerの岡田直樹です。 

本記事を「早すぎる消費」の続編という立ち位置で読んで頂けると幸いです。 

 

LightBulbのプロモーションや販売計画を考えていて思う事があります。 

「どうして服にこんなにも真剣になっているんだろう」と。 

「LightBulbの服を沢山の人に知って、買って頂きたい」と思う反面で 
「なぜ2万円弱もする服を人様に堂々と勧めているんだろう、服は所詮嗜好品・趣味だろう」と思う2人の自分が同時に存在している感じです。 

この罪悪感の様な感覚は「服が所詮は趣味の範疇を超えない」と自分自身で思っているが故に起こる事に他なりません。ヨウジヤマモトやイッセイミヤケやグッチなどのアイコニックなブランドを着れば着るほど、お金さえ払えてしまえば誰が誰にでもなれてしまうという事に全員が薄々気付き始めているからこそ「ファッションは趣味だ」等と気持ちが冷めてしまうのかもしれません。 

もちろんファッションがアートだという事も重々分かっています。 
ファッションは着られるという前提の元に表現されるアートです。 
ただそれはメインストリームの楽しみ方ではありません。 

だからこそLightBulbの存在意義なる事をよく考えます。 

それは、ファッションを通じて早すぎる消費に抗う事。 
服を通じて体験について考える機会を提供する事。 

外見を服で飾るなら内面を体験や勉学によって飾る為です。片輪があっての片輪であり、両輪が上手く動く時ほど自分が良く走れると思うからこそ外見を飾る服が大事なのだと思います。 

では、馬鹿の一つ覚えの様に外見にお金を掛けて着飾れば良いのか、それも否です。 
どのブランドで買うのか、どんな考えを持って服を買うか、が問われていると思います。 
1点物のオートクチュールでない限りは服装面においては誰もが誰かの複製にもなれるからです。 

 

例えば、環境面に配慮して服を買うというのは内面とファッションを結び付ける一つの選択肢だと思います。LightBulbの掲げる「拘りある消費」もその一つの選択肢であると思います。 

ここ10年で先進国諸国の環境問題に対する意識は大きく変わり環境破壊を止めようという働きかけが盛んに起こっています。(残念ながら日本はかなり後手を踏んでいますが) 

そんな中でファッション産業もその流れに直面しています。 

持続可能な産業体系にしていこうという流れです。 

ファッション産業では生産された繊維の70%は廃棄物として焼却され、廃棄物のリサイクル率はわずか1%だと言われています。明らかに早すぎる消費の弊害が現れています。 
トレンドを追いかけるあまり、作られた服の殆どが焼却処分の対象となっています。 

そんな中でステラマッカートニー (https://www.stellamccartney.com/jp)を筆頭とする世界のラグジュアリーブランドは持続可能な消費を目指してポリエステルをはじめとする材料の根本からを改善する事に取り組んでいます。 

リサイクル可能な繊維を使う事、リサイクルされた繊維を使う事、環境保護や動物愛護の観点から問題のある素材は新たな素材を開発し使用するステラ社の取り組みには同業者として最大級のリスペクトを感じて当然です。 

世界的ブランドの共通認識は「やらないよりはやった方が絶対に良い」という姿勢です。 

あなたの普段着用するブランドは環境面に配慮されているでしょうか? 

環境問題、廃棄問題という観点から服を買った事がありますか? 

 

私は一消費者としてこれまで全く考えていませんでした。 

しかし、アパレルブランドを運営する立場として「1人でも多くの人が環境問題という観点から消費スタイルを変えることが出来れば良いな、内面を含めてファッションと考える事が出来れば良いな」と今では強く思っています。 

 

では一アパレルブランドであるLightBulbとして何が出来るか。 

残念ながら繊維を開発する程の規模には及ばないLightBulbですが、「拘りある消費」を掲げ続ける事には大きな意味があるのではないかと思います。 

廃棄という観点では販売者側として年度をまたいだ通年販売を行なう事によって廃棄の可能性を極限に小さくする事が可能です。購入者側としても何年も着続けられる洋服を着る事は廃棄量を減らす一助になるはずです。 

ただ何年も着られる服をデザインする事と普遍的なデザインを採用する事はニアリーイコールでもあります。デザイン面で他のノームコアブランドのデザインと似たりする事は大いにあり得る事だと思います。 

そこは高い原価率(質の高さでカバー)やアートの要素を入れる(アートとトレンドは別物)事によって解決していきたいと思っています。 

 

とにかく姿勢を示し続ける事、取り組み続ける事が大事だと思っています。 
もちろんブランド規模の増加と共に出来る環境問題に対する取り組みも増えてくると思います。出来る事には最善を尽くす。やらないよりやった方が良いという姿勢です。 

趣味であるファッションにおいて、外見を良く見せる事も大事ですが環境への配慮や内面の醸成という観点から「趣味としてのファッション」を楽しんで頂ければと切に思っています。 

「せっかく服にお金を使うならLightBulbで」という姿勢を作り上げる事がブランドとしての目標で、そう思って頂くに値する活動を行なっていく必要があると思っています。 

これからも応援のほど宜しくお願い致します。 

 

LightBulb

ProducerNaoki Okada
Vice ProducerKosuke Yamato
DesignerYojiro Kake 

3件のコメント

  1. 寝て食べて呼吸をするのと同じくらい、服を着るということは当たり前のことで、実生活に直に結びついていることだと思っていて
    おっしゃる通り、中身とも直結しているなと感じます
    自分の場合はそれが服のセンス磨きをしたい原動力になっているような気がします
    口調や、立ち居振る舞いのように、自己表現の1つとして、中身から自然と溢れてくる考え方(例えば記事中の言葉を拝借するならば環境に優しい行動をしよう、というような)やその時の気分を反映させて、服選びができたらどんなに楽しいんだろうと、常々考えてしまいます笑
    環境と、お財布の為にも、買ってから擦り切れてしまうまでのサイクルをなるだけ長くできたらいいなと思いました

  2. 誰しもが複製になれる。まさにその通りで、お金さえ払えば同じような服装ができるようになり、着飾った人は増えていますが、個性というものが失われているような気がします。自分で選んで着るというより、誰かから少なからず影響されて選んでいる。ネットが普及しているこの時代では仕方のないことだとは思いますが、僕はその流れに流されたくないという想いがあります。
    とは言え、個性が出ているかというと正直分からないというのが本音です。
    今回の記事を読み、今まであまり気にしてこなかった環境に対する考えを参考に今後の服選びにも活かしていきたいと思います。

  3. ビスコースや毛皮の問題はあえて書きませんでしたが、ブランド選ぶ上でも様々な観点があると思います。拘りある消費もその内の1つです。

Comment

error: Content is protected !!